ラブピープラネットではナノ化された酸化チタン、酸化亜鉛を取り扱わない成分とはしていません。
私たちの取り扱う岡田UVミルクは、酸化チタン30ナノ、酸化亜鉛25ナノになります。

■岡田UVミルクに配合
酸化チタンと酸化亜鉛については、ナノ化と活性酸素について懸念がもたれています。




ナノ化された酸化チタンや酸化亜鉛が単体で存在する事はなく、恒に凝集していて(塊をつくっている)ミクロンサイズ(ナノの1000倍)で存在しています。そのため、液体のものを肌につけても体の中に入ることはありません。

■解説
「細胞と細胞の間が40~60ナノメートル 細胞と細胞の間に入り込めるナノは危険」といわれることがあります。
これは、誤解しやすい部分で、60ナノメーターより小さなものは体の中に入ってしまうように見えます。しかし、日本国内でも海外でも研究機関が、ナノ化された酸化チタンや酸化亜鉛は角質層より奥には入らないという研究結果を公表しています。

その理由は、ナノ化された酸化チタンや酸化亜鉛は酸化チタンや酸化亜鉛が単体で存在せず、いくつも個体が一つの塊として存在して、角質より奥に入る事できないためです。塊の大きさは通常500ナノ~1000ナノ(1ミクロン)程度の大きさになります。また、この塊は私たちが一般に考える塊とは違い、ちょっとやそっとではバラバラになってくれない程強力にくっついています。

■参考
独立行政法人産業技術総合研究所 安全研究化学研究部門
─2009年10月20日「二酸化チタン、フラーレン、カーボンナノチューブのリスク評価書中間報告版公開より

■結論
ナノ化されていても、肌に浸透してしまうことはない。
(ナノ化したものの方が良いと言う意味ではありません)

ただし、粉状のものは、吸い込んで肺に入った時に健康被害が懸念されています。また、肺に入ったナノ化された酸化チタンや酸化亜鉛が体中に回ってしまい、悪影響を与えることが懸念されています。
国際がん研究所の報告によると酸化チタンの粉塵を吸い込んだ時の発がん性の可能性について言及しています。この中でも発がん性をしめす明確なデータがあるわけではないですが、ナノ化されたものは表面積がミクロンサイズ(ナノの1000倍)のものより大きく、体への影響が大きい可能性があるとしています。

私たちは粉塵のナノ化された酸化チタンや酸化亜鉛は気づかずに吸い込んでしまう危険があるため、取り扱いを「さけるべき」としています。


I. 酸化チタンと活性酸素について
少し長くなってしまうのですが、酸化チタンについての説明をさせていただきます。
(酸化チタンについて説明させていただきますが、酸化亜鉛も同様にお考えいただけますと幸いです。)

・酸化チタンは光触媒物質(ナノ化したものに限りません)
酸化チタンに光をあてると触媒効果を示します。
酸化チタンの触媒効果とは、酸化チタンに光を当てると、強い酸化反応(酸素と結びついくーサビなど)や還元反応(酸素を失う、あるいは水素とくっつく反応)が起こることを言います。その結果、色々な物質が水や二酸化炭素などに分解されます。強い酸化反応や還元反応をさせる物質が活性酸素です。



・活性酸素をだす仕組み
少し専門的なお話になるのですが、酸化チタンは光のエネルギーを使って、空気中の水や酸素からヒドロキシラジカル(OH-)などの活性酸素をつくります。酸化チタンが安定している状態の水(H2O)に電子を与え、酸素(O2)から電子を奪ったりすることで不安定な状態を作り活性酸素(OH-など)をつくります。

・酸化チタンの利点と欠点(活性酸素)
酸化チタンはご存知の通り紫外線を反射させてお肌の中に紫外線が入らないようにする効果を持っている一方、光が当たった時に活性酸素を生み出します。
ですから活性酸素は酸化チタンの紫外線拡散効果の副作用と考えてください。(光があたらなければ活性酸素を発生させません。)

■結論
光触媒による活性酸素の発生は紫外線防止効果の副作用です。

・酸化チタンの種類
酸化チタンの種類によって活性酸素がどの程度でるのか?が決まります。
酸化チタンには、ルチル型、アナターゼ型、ブルッカイト型の3種類があります。アナターゼ型が光触媒をアピールした商品(抗菌コート塗料など)に使われるもので活性酸素を沢山だします。アナターゼ型とブルッカイト型に熱を加えると光触媒効果の弱い(そのため活性酸素を発生させる力の弱い)ルチル型に変化します。

UVなどの化粧品に使われる酸化チタンはルチル型になります。ルチル型の光触媒効果は弱く、活性酸素の排出量も少ないです。しかし、全く発生させないわけではないので、コーティングなどの処理がされます。

・コーティング剤
日本で使用される酸化チタンや酸化亜鉛のコーティング剤について原料メーカーに対するアンケート調査がありますので、ご参考にしてください。

・日本のナノ原料メーカーに対するアンケート調査の結果
(社会受容促進のための情報の利用及び伝達に関する研究に関する分科会のアンケート調査結果より)
表面処理しているメーカーは全体の77%です。
その中でナノ原料に表面処理される物質は、
1.水酸化アルミニウム(全体の16%)
2.ステアリン酸(全体の16%)
3.シリカ(全体の15%)
それにつづく物質がアルミナ(8%)です。

私たちの取り扱っているUVケア商品(岡田UVミルク)はシリカによりコーティングし、活性酸素対策をしています。