①PEG-〇〇のつく成分
合成界面活性剤の働きを持つ
合成ポリマーです。PEGの後に数字がついています。発がん性のある1.4ジオキサンという物質が製造過程の副産物として作られ、汚染されているリスクがあります。
②ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸TEA
これらの成分は最も頻繁に使われていた
合成界面活性剤です。油分を分解する力が強いため肌から潤いを奪い、刺激も強いことから、クレンジングには使われることが少なくなってきました(とは言ってもよく使われるクレンジングの洗浄成分の一つです)。
市販の歯磨きに発泡成分として使われていたり、シャンプーなどにも使用されています。
③「〇〇レス」(1.4ジオキサンの汚染の可能性のある成分)
成分名に「レス」という文字が含まれるものも、1.4ジオキサンの汚染のリスクがある
石油系合成界面活性剤です。
たとえば〇〇レスにはこれらのものが含まれます。
・ラウレス〇〇
・ミレス〇〇
・オレス〇〇
・セテアレス〇〇
④コカミドプロピルベタイン
シャンプーや洗顔料など、洗い流すアイテムに多く用いられる
合成界面活性剤です。アメリカでは代表的なアレルギー物質として認識されているようです。2004年アレルギーオブザイヤーに選ばれてしまいました(アメリカ接触皮膚炎協会)
⑤TEA、DEA、MEA
TEAは主に界面活性剤をつくるためにつかわれます。ほとんど全ての成分と相性が良いためあらゆる製品に使われていました。しかし、自然界に存在する亜硝酸などと反応してニトロソアミンという
発がん性のある物質をつくるリスクがあることが分かりました。そのため以前と比べ使用頻度が減った成分です。
しかし、使用感の良さからTEAは未だにつかわれています。また、TEAの代わりにDEAやMEAが使われることが多いのですが、DEAやMEAもTEAと同じようにニトロソアミンに汚染されるリスクがあります。
⑥キレート剤(金属封鎖剤)
金属封鎖剤は、水中の金属イオンと結びつき、化粧品の変質を抑えたり使用感を良くしたりします。しかし主に利用されるEDTA(エデト酸)は旧指定成分でもあり、
アレルギーを発症するリスクがあります。
⑦香料
香料は様々な化学物質を合成して作られるのですが、なぜか香料だけ、特定の化学物質を記載せず、単に「香料」とだけ記載すればよいことになっています。一つの香りを作るために100種類以上の化学物質が使われることもあります。
つまり「良い香り」の代償として安全性の分からない
100種類以上の化学物質にさらされる可能性があります。
⑧合成着色料
色の後に1桁または3桁の数字で表されています(青1、赤203など)
合成香料と並び最も頻繁に
アレルギーなどの副作用を引き起こす原因物質です。
多くのものに発がん性が疑われています。
⑨パラベン類
パラベン(パラオキシ安息香酸)は最も頻繁に使われる化粧品の防腐剤です。長年、パラベンは安全性の高い防腐剤として使われて来ました。しかし、近年わずかながら
環境ホルモン性があることが明らかになるなど、その安全性に疑いがもたれています。
⑩ピーリング剤(AHA、BHA)
AHAもBHAも古い角質を取り除くピーリング剤として使われます。成分表にAHAやBHAと記載されることはありません。具体的な成分が記載されます。
AHAの代表的成分:グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸の5種類。この中で避けたい成分がグリコール酸と乳酸です。
BHA:「サリチル酸」と呼ばれています。
グリコール酸、乳酸、サルチル酸はピーリングの際に
肌バリア(角質)を溶かします。繰り返し行うことで肌の乾燥を進めてしまったり、
刺激や紫外線に弱い肌になってしまうこともあります。この中でも特にサリチル酸は刺激が強いのでお肌の敏感な方は避けて下さい。