ラブピー美肌大学 教授
自らのシワと毛穴を撲滅するため美肌研究の道へ。マニアックな知識で研究生たちを美肌の道へ導く伝道師。
混合肌 38歳(助手1号)
アクティブで好奇心旺盛。かつては高級ブランド志向。肌トラブルをきっかけに美肌研究生になる。
乾燥・敏感肌34歳(助手2号)
子育てに奮闘中。出産後、子供にも安心して使える、オーガニック・無添加スキンケアに興味を持ち始める。
日焼け止めを買いに行ったら、いろいろあってすごく迷っちゃった。
とりあえずSPF50・PA++++を選んでおけば間違いないわよね!
ちひろさんは何を使っているの?
私はドラッグストアで買ったベビー用の日焼け止めを子供と一緒に使ってます。
SPF20・PA++でちょっと頼りない気がするんですけど、子供に使えるものは肌に優しいってことですから。
・・・あなた達、UVケアについて正しい知識がないようね。
ラブピー教授!(いつの間にそこに?!)
日焼け止めを使って肌が乾燥したり、肌荒れをしたなんて経験ないかしら?
そういえば、日焼け止めを使うと肌がキシキシしたり、乾燥してカサカサになったこともありました。
正しいUVケアの知識は美肌になるために重要よ!今日はしっかり勉強してもらうわ。
はい!!お願いします!!!
じゃあ、SPFとPAは何を示しているか分かるかしら?
どちらも紫外線を防ぐ強さではないでしょうか。
紫外線にはUV-A(紫外線A波)とUV-B(紫外線B波)があって、SPFはUV-Bを防ぐことが出来る『時間』を表しているのよ。

え~~!!強さじゃなくて時間なんですか?

そうね。勘違いしている人が多いのよ。
目安として、SPF1あたり約20分間UV-Bを防ぐの。たとえば、SPF20のUVケア商品は、6時間40分(20分×20=400分)UV-Bをブロックできるってことになるわね。
一方、PAはUV-Aを防ぐ『強さ』を表しているの。 
 
ちなみに
SPF: Sun Protection Factor
PA:  Protection grade of UVA という意味よ。
UV-A:シミやシワの原因になります。肌の奥まで届きコラーゲンやエラスチンを劣化させて、肌を黒くします。なお日焼けサロンに使われるのはUVAです。

UV-B:エネルギーが強く、肌を赤くヒリヒリさせる火傷のような症状(サンバーン)を起こします。
PA+
PA++
PA+++
PA++++
効果がある
効果がかなりある
効果が非常にある
効果が極めて高い
私もSPFが紫外線を防ぐ強さだと勘違いしていました!
それでは、SPF20もSPF50も紫外線を防ぐ力は変わらないのですか?
そうね。ほとんど変わらないわ。それから、SPF値が高いものをつけておけば安心じゃないのよ。
ムラなく、まんべんに塗ることが大切。それから、汗をかいたら塗り直した方が良いわね。
それでは、UVケア商品の成分について教えてください!
市販の日焼け止めの多くは、肌に刺激を与える「紫外線吸収剤」を使っているの。それから落ちにくくするために「シリコーン(合成ポリマー)」も使われているわね。この2つは日焼け止めで避けてもらいたい成分よ。
「紫外線吸収剤」と「シリコーン」ですか?肌にどんな影響があるのでしょうか?
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し「熱や赤外線」に変えて外に放出するの。それで肌に侵入するのを防いでいるの。紫外線を防ぐ効果が高いけど、化学反応による肌への負担が大きいから刺激になってしまうことがあるわ。
<使われることが多い紫外線吸収剤>
・メトキシヘイヒ酸エチルヘキシル(主にUV-Bを吸収します。最も多く使われている紫外線吸収剤です)
・メトキシケイヒ酸オクチル
・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(主にUV-Aを吸収します)
・オクトクリレン
・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
シリコーンは肌にピタッと吸着するから日焼け止めが落ちにくくなるの。一日中日焼け止めをつけるには便利な成分ね。でも、強力な合成界面活性剤を使わないと落とすことができないから、クレンジングの時に肌を傷めてしまう可能性があるわ。

さらにシリコーンを落とし切れないと毛穴をふさいだり刺激になったりして、肌トラブルの原因になったりするのよ。
<使われることが多いシリコーン>
・ジメチコン
・シクロメチコン
・○○クロスポリマー
・○○コポリマー
紫外線級数剤や合成ポリマーは敏感肌用・ベビー用の日焼け止めにも使われている場合があるから注意してね!
エッ!!
・・・ホントだ!「メトキシヘイヒ酸オクチル」に「ジメチコン」も入ってる!
ベビー用なら肌にやさしいと思っていたのに・・・ショックです(泣)
ちひろさんのように、敏感肌用・ベビー用なら安心と思い込んでしまう人もとても多いの。
では、どのような日焼け止めを選べばよいのでしょうか?
日焼け止めを選ぶコツを3つ教えるから、参考にしてみてね。
1)紫外線防止成分に紫外線散乱剤(酸化亜鉛、酸化チタン)を使用している
紫外線散乱剤は紫外線を反射・散乱させて、肌の侵入を防ぎます。紫外線吸収剤よりも肌に負担がかからないので、敏感肌の方には特におすすめです。

2)シーンに合わせてSPF・PA値を選ぶ
日常生活(買い物や洗濯など)には、SPF10程度・PA+
屋外での軽いスポーツやレジャーには、SPF20程度・PA++
炎天下でのスポーツやマリンスポーツなどには、SPF30程度・PA+++
がおすすめと言われています。

3)日常は石鹸で落とせるタイプを選ぶ
毎日使う日焼け止めはシリコーン不使用で、石鹸で落とせるタイプがおすすめです。
落ちにくいタイプの日焼け止めはいざという時にだけ使い、肌への負担を最小限におさえましょう。
最近では紫外線吸収剤を使っていない日焼け止めを「無添加」や「ノンケミカル」と言ったりするわ。実際には化学成分無添加なわけではないものも多いから注意が必要ね。
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