![]() ![]() ![]() 数ある化粧品の中から、自分がほしいものを選ぶとき、何を考慮するでしょうか。「成分で選びたいけど・・・よくわからない。」というお客さまが多いのではないでしょうか。お客さまが本当に知りたいのは、成分ひとつひとつが、「安全なのか?」「何の役割を果たしているのか?」ということだと思います。言い換えると、成分の安全と機能。これら2つの観点から条件を設定し、無添加化粧品ガイドラインとしました。 ![]() クレンジング、洗顔、化粧水、乳液と、スキンケアのためには何種類かの化粧品を使います。こうした種類に分かれているのは、役割(機能)が違うから。ならば、それぞれについて、本来の役割を明らかにし、その役割に一致するものは必要成分、不一致なものは排除すべき成分と考えました。ここで注目したのは、界面活性剤の役割です。水と油を混ぜる性質を持つ界面活性剤は、「洗浄」と「乳化」という、化粧品として不可欠な役割を果たします。その一方で、種類によっては、肌への負担となる可能性があり、細心の注意をもって使用する必要があるためです。 |
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![]() 私たちは、商品を構成する成分を、皮膚トラブルの起こしやすさと症状の重さの観点から調査します。 化粧品に含まれている成分が原因で引き起こされる皮膚障害(炎症、痛みなどー以下アレルギー反応と総称)は、化粧品の使用における大きな脅威でありながらも、人によって感受性が大きく異なるため、一般化することが非常に困難です。極論を言えば、化粧品に用いられる成分を一つ一つ取り上げていくと、アレルギー性が全くないと言い切れるものはないのです。大事なのは、自分の肌質・体質にあわせて、どのレベルの刺激なら大丈夫とするのかを体感して頂くことです。また、リスクについて詳細な情報を得ることにより、今まで不明とされていたトラブルの原因を特定の成分に絞り込むことが可能になるでしょう。化粧品成分の科学は難解ですが、意思決定に必要な情報を噛み砕き、利用できる形で消費者に向けて発信するのが、私たちの目的であり、使命であります。 肌質についてのお悩みは、ラブピーカウンセラーにご相談ください! |
![]() 本質1.肌の「洗浄」という目的に適うのは、「肌に残らない界面活性剤」 洗浄とは、汚れた皮脂や剥がれた角質などを水に溶けやすい状態にして、水で一気に洗い流すことです。洗浄を行うと、皮脂による肌バリアは一時的になくなり、角質はほぼ丸裸の状態になります。その状態の肌はつっぱり感を感じさせます。角質は元来「疎水性」(水を弾く性質)であるため、皮脂によるエモリエント(柔軟)効果が無い状態では、水を弾き乾燥するものなのです。逆に言うと、洗浄後につっぱらない肌というのは、「何か」が角質上に残っていることを意味します。それは洗い残しであったり、洗剤に含まれている何らかの成分だったりします。事実、つっぱらないタイプの洗浄剤の多くは、あえて肌に残りやすいタイプの界面活性剤を用いており、そのしっとり感の代償として、落としきれない洗剤をクサビのように肌に残しているのです。角質層に残存した洗剤は肌バリア機能を損なうため、肌は刺激に対してより敏感になってしまうことが考えられます。 こうした肌に残るかどうかの性質をきめるのが、界面活性剤の電気性(プラスかマイナスか)です。肌表面は、わずかにマイナスを帯びています。このため、肌と界面活性剤がくっついたままにしないために、界面活性剤も、マイナスに帯電したものである必要があります。マイナス同士であれば、反発しあい、くっついたままにならないからです。 マイナスを帯びている界面活性剤の中でも、石けんは変わった存在です。皮脂や金属イオンと結合すると洗浄力を失い、皮膜を形成します。金属イオンと結合した石けんは、いわゆる石けんカスと呼ばれ、つっぱり感の原因となりますが、洗浄後に僅かに残存した皮脂により中和された石けんは、皮脂によるエモリエント効果を高め、保湿力のある理想的なバリアを形成します。一般的に上質とされる石けんは、石けんカスができにくく石けん皮膜がより多く発生するように脂肪酸の組成などが検討され、作られています。 |
![]() 本質2.肌を覆う「フタ」に「浸透」は不要! 洗顔により一旦リセットされた皮脂によるバリア機能は、皮脂腺からの新たな皮脂の分泌により、通常2~4時間ほどで元の状態に戻ります。そこで重要になるのが、それまでの間,皮脂を補う「フタ」の役割を果たす乳液やクリームやオイルです。これらに求められる本質的機能は、蒸発せず吸収されず、角質層の表面に残るという性質です。この性質と相反するのが、乳液やクリームで潤いを与えようとする処方です。前述したように角質層はきわめて疎水性(水を弾く)なので、乳液中に含まれた水分や水溶性の有効成分を内側に送り込むためには、界面活性剤を配合する必要があります。「潤いを浸透させるために、浸透効果のある成分を配合」と言えば聞こえはいいですが、実質的には、本来は水を通しにくい角質層が水を通すぐらいにダメージを与えているということです。 忘れてはならないのは、肌の本来の働きは体内の水分が蒸発するのを防ぐことで、外側から取り込むことではないということ。そのため、肌への「浸透」を目的とした強めの界面活性剤の配合は本質的に不要であると私たちは考えています。 たとえば、多くの化粧品に使われているポリソルベートという種類の界面活性剤。これはごく少量で油分を水に完全に溶かしこむことのできる非常に優れた界面活性剤なのですが、その優秀さたるや、バイオの実験において脂質やタンパク質を溶かすのに幅広く利用されているほどなのです(実験用のものはTweenという商品名で知られています)。乳化させるだけではなく、浸透させる効果もありそうです。 たしかに、乳液やクリームは、その形状を保つために、「乳化」の役割を果たす界面活性剤の配合が不可欠です。しかし、このような成分を肌に残すことは、肌へのダメージという面で非常に大きなリスクであり、最小限に留めるべきなのは言うまでもありません。問題は、そのリスクを背負う必要性が本当にあるのかどうか。他の、よりマイルドな成分で代替できるのではないか。このような妥協のない処方を追求した商品を、私たちは求めています お問い合わせはこちら |