ラブピープラネットが取り扱わない15成分、15chemicals we avoid
9.タルク
1)用途:
天然の鉱物。粉状にするとすべすべして滑るのでファンデーションやベビーパウダー、制汗剤など広く滑剤として使われています。

2)懸念:
タルクの危険性は2つあります。1つはタルクに発がん性のあるアスベストが混入している危険性があるためです。現在日本ではアスベストの混入は0.1%未満のものしか認められていませんので、混入のリスクは少ないです(1987年日本でもアスベストが混入したベビーパウダーが回収されたことがあります)。

もう1つのリスクは、タルク自体の発がん性が疑われています。タルクにはアスベストと似た性質を持つタルクが存在します。このアスベスト様繊維を含むタルクは化粧品グレードのタルクにも含まれています。アスベスト様繊維を含むタルクは発がん性の疑いが高い物質です。

また、1993年、アメリカ国家毒性プログラム(NTP)は動物実験でアスベスト様繊維を含まない化粧品グレードのタルクが肺に腫瘍をつくる原因となる可能性を報告しています*1。また、因果関係は証明されていないものの、タルクを膣近くでつかうと卵巣ガンの罹患率が高まることが統計学的に示されています *2。

参考文献
*1).National Toxicology Program. "Toxicology and carcinogenesis studies of talc (GAS No 14807-96-6) in rats and mice (Inhalation studies)." Technical Report Series No. 421. September 1993.
*2) Mills OK, Riordan DG, Cress RD, Young HA. Perineal talc exposure and epithelial ovarian cancer risk in the Central Valley of California. Int. J. Cancer 2004;112(3): 458-64